診療内容

大腸カメラ

大腸カメラではカメラをおしりの穴から盲腸まで挿入し、カメラを抜きながら大腸を観察し、病気の診断をおこないます。大腸カメラというと、「下剤が大変」、「痛い」、「なんだか恥ずかしい」といったイメージをお持ちの方が多いと思います。実際に下剤を服用して、大腸が空っぽにならないと検査はできません。近年、大腸がんの患者さんは増加しており、日本のがんの死亡率をみると、男性では第三位、女性では第一位となっています。少しでも気になる症状や検査結果異常がある方は積極的に受けることで早期発見につながっていきます。当院では検査時に鎮静薬を使用し、経験豊富な内視鏡専門医の女性医師による苦痛の少ない大腸カメラに努めています。

予約

大腸カメラは完全予約制になります。一度診察を受けていただき、内視鏡検査の適応がある場合には検査の予約をおとりします。胃カメラと違い、前日から前処置をおこなう必要があるため、当日の急な検査はおこなうことができません。

日帰りポリープ切除

大腸ポリープをカメラで切除することで、大腸がんになるリスク、死亡するリスクを下げられることが報告されています。大腸カメラでポリープがあった際には、日帰りでのポリープ切除もおこなっています。しかし、ポリープ切除は術後に出血するリスクがあります。ポリープがたくさんある方、ポリープが大きい方、血が止まりにくい方は出血する危険が高いため入院でのポリープ切除が推奨されます。入院での切除が必要な方については、当院にてポリープの観察、診断をし、近隣の総合病院をご紹介させていただきます。

検査の流れ

① 検査予約

診察にお越しいただき、大腸カメラの予約をおとりいただきます。診察の際に、現在の症状やこれまでの病歴などを確認します。他院での検査結果やお薬手帳がある方は必ずお持ちください。

② 検査前日

大腸に便が残っていると検査がおこなえません。食事は便が残りにくい消化のよいもの(繊維質が少ない食事)にして、夕食は21時までにすませてください。飲水に制限はありませんので、積極的に水分摂取をして脱水に注意してください。アルコールは控えてください。就寝前に当院から検査用に処方する下剤(センノシド錠など)を服用してください。

③ 検査当日

朝食は食べないでください。水やお茶のみ飲水可能です(コーヒー、ジュース、牛乳など透明でないものは控えてください)。いつものお薬は事前の指示に従って内服してください。鎮静薬を使用される方は検査後、自転車、バイク、自動車などご自身での運転はできなくなるのでご注意ください。ご来院の際は楽な服装でお越しください。

④ 検査前

自宅で腸管洗浄剤(下剤)を服用していただきます。自宅で服用していてうまく飲めない、便がでずに苦しいといった症状がある際には早めにクリニックへ連絡してください。鎮静薬をご希望の方は点滴をおこないます。大腸カメラは大腸が空っぽにならないと十分な検査をおこなうことができません。

⑤ 検査後

鎮静薬を使用した方はしばらく院内でお休みいただきます。検査後の説明をきいてからご帰宅となります。検査直後はおなかが張っていることもあります。検査後1時間以上たったら、少量の水分から再開してください。飲水再開後は食事可能ですが、検査中に生検し組織採取やポリープ切除をおこなった方は当日、刺激物やアルコールを控えてください。また激しい運動や入浴も控えていただきます。